自民党総裁立候補者の顔ぶれ
とりあえず手を挙げた4人について感想。
・麻生太郎
政策的にはタカ派のバラマキ型という見方によっては自民党らしい政治家。福田首相からの政権禅譲説が根強く出回っていたが、結局禅譲はなし。首相から禅譲はちらつかされたとは思うが、福田にそんな気はなかっただろうし、麻生も福田のいうことなんて信じていなかっただろう(あとで「約束違反と言う程大げさなものか」と返されるのがオチ)。既に総裁選に立候補すること3度。今回は4度目になる。
小泉時代からポスト小泉として入閣していたが、その後の言動から改革型とは言い難く、小泉後はどちらかというと小泉の政策を否定していることが多い。
今回の総裁選で本命視されているが、派閥の長とはいえ小派閥で、その上党内にも敵が意外に多いことが今回の総裁選でも見て取れる。頼みは国民人気のみだが、演説・トークがうまい以外に国民の人気に根拠はなく、数多い失言にスポットが当たると、一気に人気失墜の可能性もある。
・小池百合子
上げ潮派の切り札(らしい)。だが、実は政策面で目立つところはなく、人気の根拠も不明。渡り鳥と揶揄される程の抜群のポジショニングセンスとイメージ戦略が奏功していて、実績といえばクールビズ導入くらいだが、総理候補まで登り詰めた希有なお方。
自民党の生え抜きではなく、入党したのが2002年とつい最近。渡り鳥の成果で、民主党を筆頭とした野党に顔が利くというのなら話は変わってくるが、特にそういう話は聞いたことがない。むしろ渡り鳥という悪いイメージの方が強い。町村派に所属はしているが、基盤と呼べるようなものはなく、今のところ中川秀直氏を筆頭とする上げ潮派の支持を得ているものの、小池氏本人は上げ潮派なのかどうかすら疑わしい。
また女性活用の面でまだまだ立ち後れている日本で、さらに保守的な政治の世界で客寄せ以外の意図で女性活用、ましてや総理に推すことは考えにくい。
恐いのはいまだ抜群の存在感を持つ小泉首相が「小池を推す」と言ってしまうと、一気に持っていてしまう可能性があること。
増税派も大将の与謝野が出たのだから、上げ潮派も「誰か出す」ではなく、大将の中川が出ればいいと思うのだが、まだ禊ぎが十分でないと判断しているのでしょうか。
・石原伸晃
行革相の時の頼りなさが国民の印象に残ってしまっていて「総理にするには頼りない」という評判だが、自民党内の中堅議員の中では、党の役職・閣僚経験もそこそこある、れっきとしたホープなのは間違いない。今回の不測の事態にあらかじめ備えて、無派閥を通していたのに、山崎派に加わっている点も抜け目ない。頼りないのは事実だが、難しいポジションをやっていないため、失敗が目立たない小池より、難しいポジションで失敗の目立った石原の評価が低いのはおかしいと思う。別に石原を支持するわけじゃないけど、もう少し評価されてもいいと思う。
ただ、お父上がアレなだけに、対アジア外交の面で不安がつきまとう・・・
・与謝野馨
増税思想に取り憑かれた困ったお人だが、福田末期内閣にて、経済財政相に就任した際には柔軟な姿勢を見せた。今回の候補者の中では麻生と並んで党の役職・閣僚経験もあり、自民党の議員にとっては「頼りになる男」なのだろう。
ただ増税話ばっかりしているため、国民人気はさっぱりで、事実民主党に追い風が吹いた選挙では落選している。今回の候補者の中でも落選危機度はNo.1で、落選の噂も絶えないだけに、今回の総裁選でアピールしたいという思いもあるのだろう。また回復しているとはいえ病歴があり、高齢(最年長の70歳)健康面で不安な点は悪材料。
もし彼が総裁になって、選挙に踏み切って落選したら相当悲惨なことになるなあ。
落選危機で思い出したが、いつも総裁戦になるとウロウロする町村が今回おとなしくしているのは、官房長官としての責任を感じているというのは表向きの理由で、次に備えて自派の組織固めと北海道の選挙対策が急務で今回は総裁選どころではないからだろう。
うーん、別に投票権はないのだけど、投票したい人が誰もいないなあ・・・
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