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January 15, 2009

自民党力の劣化

 迷走に迷走が続く給付金。ようやく景気刺激策として「金持ちももらって良いから使ってくれ」という結論に落ち着きかけたところで、主要閣僚である中川財務相が「財務相の立場としては使われずに給付金が戻ってくることが望ましい」という政府見解と真逆の答弁をするという相変わらずの政権崩壊振りを振りまいている。(突っ込まれてすぐに前言撤回したが)
 給付金の費用対効果は、個人的にはかなり懐疑的ではあるけれど、それにしてもやるならやるで政府の見解位は手際よくまとめて欲しい。この程度の見解もまともに収束できない麻生政権。日に日に深刻度が増していきます。最大の景気対策は無能な政権が退陣することなのですが、まだまだ辞める気はないようです。

 別に懐古趣味ではないのだけど、昔(といっても戦後~80年代位まで)の自民党の話を書籍で読むと、昔は自民党こそが日本の政治そのものであって、党レベルの政権交代は90年代の一時期を除いて起こらなかったが、党内で擬似的に政権交代が行われていたし、複数の総理総裁候補が派閥を率いて派を競っている時代があった。当時は自民党の政治はダイナミズムがあって、書籍で読んでも面白い。

 そのころは日本全体に活力があって、政治にもダイナミズムがあった、と言ってしまえばそれまでだし、「政治の質は国民の質以上にはならない」という格言もあるから、日本全体の活力が失われているというのが根本の原因かもしれない。

 ニワトリ(日本国民)が先か、タマゴ(政治)が先か、という話になるけれど、ここでは自民党の劣化について書く。
 麻生を総理総裁に選んでいる時点で、自民党の党力が相当に落ち込んでいるのは間違いないが、その後の党内ゴタゴタ劇を見ると、想像以上に自民党は劣化しているようだ。
 一応麻生政権の支持率は「まだ」20%程度はある模様だが、理由は「民主党より自民党の方がマシだから」というのが結構多い。だが民主党の政権担当能力の有無が話題になるが、もはや自民党にも政権担当能力は失われているといっていいだろう。
 かつて日本の政党でまともな政権担当能力を有していたのは間違いなく自民党のみだった。右派から中道左派までカバーする人材を擁した自民党内で擬似的に政権交代が行われていたため、国民としても代替の党を準備する必要がなかった。だが、その時代に自民党に変わる選択肢を用意できなかったツケを今国民は払っている。そしてそのタイミングでの世界同時不況。頼みの綱の輸出産業まで崩壊して、総崩れ。
 この状況から即座に立ち直る特効薬は残念ながらない。政治全体の、国民全体の責任として、21世紀の日本のシステムを作り直すしかない。かつての明治維新でも、敗戦後もこの国は短期間で多くの事を成し遂げてきた。まだ人材も資金も(借金も・・)ある。まだ遅くない。諦めるのはまだ早い。そう信じて個々人が考えて行くしかない。


 ちなみに戦後の自民党政治についてはこういう書籍で学びました。戦後~80年代の政治史(≒自民党史)は組織論としても面白いですよ。

★★★★☆


★★★☆☆


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★★★☆☆



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