■『メタル・ストラテジー』:★★★★☆
『メタル・ウォーズ』の続編かつアップデート。中国の猛烈な資源囲い込み戦略と、資源戦略無策の日本の現状の対比に危機感を覚える。本来は需要を満たせないとはいえ資源大国の中国よりも、資源のない日本の方が資源確保を戦略的に進めなければならないのだが。
著者の地球をスイカのように4分割し、同一スライス内で資源確保を優先すべし(つまり、アフリカや南米等の他スライスには、必要な進出に留める)という考え方は面白い。ただ同一スライス内でのキーカントリーはオーストラリアだが、オーストラリアは既に現状中国とがっちりパートナーシップを結んでいる感があり、即挽回は難しいだろう。地政学的な面から見てもオーストラリアが重要であるのは間違いないのだが、モンゴル・インドネシア・ロシア等多角的に進めて行く必要がある。
他国の資源状況の解説は詳しいのだが、日本がこれまでに進めてきた資源外交や、国内資源については殆ど触れられていないのが残念。
■『多読術』:★★★★☆
読書の醍醐味とは無知から未知への過程である。
読書をすると既知になるのではなく、新しい未知が広がり、さらに無知の領域を見つける。そうして無知の知、というか自分の知の領域を広げていくことこそが読書の醍醐味である。深い。
また読書は自分の知の編集作業である、という捉え方も深い。なるほど。
多読術、というと”多くの本を読む”速読術系の本かと思わせるが、実際は”本から多くを読む”読多術と読み替えたほうがぴったりくるのではないか。
■『知的創造のヒント』:★★★★☆
基本的に内容は同一著者の『思考の整理学』と同じ。著者の考え方の復習にはなるが、両方読む必要はない(そもそも著者が内容は同じと書いてあるのに、なぜ違うタイトルで売り出すのか、出版社の良識を疑う)。
・・・ということを考えなければ、人間ならではの思考の付加価値、を身に付けるにはどうしたら良いか、情報のインプットの仕方から、アウトプットの仕方に至るまで著者の身に着けた思考の技術について有用な示唆が得られる。
■『手取り1655円が1850万円になった営業マンが明かす月収1万倍仕事術』:★★★★☆
何事も(効果的かつ続けられる)自分のルールで実際にアクションすることが大事。
著者が巻末に参考文献としてあげている本(ナポレオン・ヒル『思考は現実化する』とか、神田昌典『非常識な成功方法』とか。)を読んだことのある人なら、特に目新しい内容はない。ただランチェスター戦略と組み合わせて、自分なりの戦略ドメインを決めて、アクションプランを整理して、実際にアクションを起こすこと、それを継続すること(これが一番大事)が重要だな、と改めて思わされる本。
■『本を読む本』:★★★☆☆
本を読むにもスキルがいる。スキルがあるほど、一冊の本から得られる情報が増える。
読書術の古典。『多読術』に紹介されていたので読んでみた。読書術の古典だけあって、過去読んだような仕事術・読書術・速読術の類の本で読んだような内容が多かったが、この本がオリジナルなのだろう。
いかに1冊の本にかける労力を少なくして、それでもなお多くの情報を得るか。実用読書の永遠のテーマですねえ。
また、ちょっと難しいと感じるくらいで、背伸びして読むくらいが一番良い、と。うーん、耳が痛い。最近お手軽な本読み過ぎ。反省。
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