6月から出荷価格引き上げ予告があったので、5月中に給油しておいて良かった。近所のガソリンスタンドでも一気に15円位値上がりしていて概ね167,8円/l位になっていた。
それにしてもジリジリとはいえ、ここまでガソリン価格が値上がりしてくると、さすがに車の利用はちょっと控えないといけない。
ガソリン高騰の原因となっているWTI原油先物相場の方は、現在の価格の半分以上が投機筋による加熱分と言われているが、ゴールドマンサックスが1バレル当たり150-200ドル時代が来ると発言したりして、当分大きく落ち込むことはなさそう。そしてWTIの価格との裁定取引で、ドバイ原油とか北海ブレンドとかも引き連れて上げて、日本のガソリン価格に跳ね返ってきているというのが現在の構図。
私は原油アナリストではないので、どこまでが実需分でどこからが投機分なのかは計量的な分析はできないのであるが、ちょっと考えてみたい。需要は純増していて、供給が伸び悩んでいる現状から、実需面で見た需給環境は当分タイトになることは間違いないのだが、世界的な供給不安に直面しているわけでもない現状で、原油価格が倍々に増えていく現状はどう考えても不自然である。やはり相当な量の投機マネーが市場価格を押し上げているのは間違いないだろう。
個人的には世界的に居心地の良い水準というのは80-110ドル/バレルだと思っていて、春先の120ドル近辺まで上昇したあと、じわじわと下降してこの水準に落ち着くのかなーと見ていて実際そのシナリオに乗り始めていたと思っていたところに、ゴールドマンサックスから爆弾を落とされてシナリオは破綻してしまった。原油に投資している人や、産油国の人間以外にとっては「にっくきゴールドマン」である。
ゴールドマンサックスは以前のレポートでも原油120ドル時代という予想を的中させており、「当たり屋」だけに市場も無視できずに買いに走ったというところなのだろうが、ゴールドマン自体も(アナリスト部門とは別部門とはいえ)原油に投資しているファンドを持っており、ポジショントークというか誘導気味の発言と受け取れなくもない。
120ドル台後半で、そろそろ頭打ち感も出ていたところで、こういう発言を出してくる当たり、うまく市場を誘導してくるなーと思うが、逆にこういうレポートを出しておいて、原油市場をさらに高値に向かわせておいて、下落局面に向かう前にゴールドマン自体は無傷で売り抜けようとしている、と読めなくもない。
直近で予定されている洞爺湖サミットは環境がテーマなので、原油価格について表だって何らかのアクションが取られることは予想しにくいし、今後はWTIに直結しているアメリカでドライブシーズン・ハリケーンシーズンを迎えることから当分下値は固く、150ドルに向けてじわじわ上昇する、というのがメインシナリオとなってしまった。
ただ深読みするとゴールドマンのレポートが急騰局面のクライマックスを演出するためのものであるように見えることや、サミットで集まる先進国で原油高騰を素直に喜べる国はないと言っていいし(カナダは産油国と言えるが、そのカナダも原油高騰でアメリカ経済がダメになると被害が大きい)、投機資金の規正という形で先進国首脳が何かしら表明する可能性はある、と見て、投機資金の多少の流出で110ドル位まで当面下落する、というのがサブシナリオでしょうか。
さて、どっちに転ぶのやら。
はたしてどうなることやら。
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